[新機能]Amazon WorkMailがSMTPプロトコルをサポート

[新機能]Amazon WorkMailがSMTPプロトコルをサポート

Clock Icon2017.05.12

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まいど、大阪の市田です。 先日、Amazon WorkMailがSMTPプロトコルをサポートする新リリースがありました。今回はコレを試してみたいと思います。

Amazon WorkMail now offers an SMTP gateway for sending email

尚、今回はドメインは標準のものを利用しています。

概要

以前は、クライアントアプリからWorkMailでメール送信する場合、別途SESを利用してSESのSMTPエンドポイントを構成する必要がありました。 今回のアップデートで、SESを利用することなくIMAPに対応したメールクライアントやプログラムから、直接WorkMailにアクセスしてメールを送ることができるようになりました。

手順

手順は以下の通りです。

  • WorkMailのセットアップ
  • ユーザの作成
  • メーラーのセットアップ
  • 送信テスト

WorkMailのセットアップ

まずはWorkMailのセットアップを行います。既に環境がある場合はスキップして下さい。今回は新規に作成します。

01-startworkmail

今回は、簡単に「Quick setup」 を選択しました。

02-quicksetup

次に「Organization name」 を設定します。任意のものを設定して下さい。

03-organizationname

ステータスが「Active」 になるまで待ちます。10分ほどかかるので気長に待ちましょう。

05-active

ユーザの作成

次にユーザを作成します。

06-createuser

名前などを適当に付けます。

07-username

パスワードを設定します。

08-pass

これでユーザが作成出来ました。メールアドレスを控えておきましょう。

09-success

メーラーのセットアップ

次にメーラーのセットアップをしていきます。

今回はMacに標準で入っている「Mail」を利用します。 環境は「macOS Sierra」で、Mailのバージョンは「10.3 (3273)」です。

まずはMailを起動します。

13-launchmail

メニューバーから「アカウントを追加」 をクリックします。

14-addacount

「その他メールアカウント」を選択します。

27-other

次にメールアカウントの情報を入力します。WorkMailのユーザ情報になります。

28-settingaccout

下記のように「アカウント名まはパスワードを確認出来ません」というエラーが出ますが問題ありません。サーバ情報を入力して改めて「サインイン」をクリックします。

29-imap

サーバ情報は、下記のページに記載されているので、他のリージョンを利用している場合は該当するサーバ情報を適宜入力して下さい。

Connect to your IMAP Client Application - Amazon WorkMail

今回はWorkMailをバージニアリージョンで試しているので、サーバ情報はバージニアリージョンのものを指定します。

  • 受信用メールサーバ:imap.mail.us-east-1.awsapps.com
  • 送信用メールサーバ:smtp.mail.us-east-1.awsapps.com

尚、このドキュメントは、IMAP対応しているクライアント共通の設定内容になるので、MacのMail以外にThunderbirdやその他メール送信クライアント(プログラム)でも下記の内容で設定を行う事になります。

最後に「完了」をクリックします。

31-complete

Mailのサーバ設定を改めて確認してみると下記のようになっています。SSLの設定等も出来ていることが分かります。

32-mailsetting

送信してみる

これで準備ができましたので、メールを送信してみます。

18-makemail

33-testmail

下記の通り受信することが出来ました。

34-receivetest

受信メールのソースを見るとWorkMailから送信されていることが分かります。

35-source

ちなみにこの時、WorkMailのWebアプリケーションでは下記のようになっています。

36-webappsent

尚、WebアプリケーションのURLは、下記の「Organization settings」 で確認出来ます。

10-organization

このURLにアクセスするとログイン画面が出るので、設定したユーザ名とパスワードでログインします。

11-sign-in

オマケ

従来のようにExchangeによる設定方法は下記の様になります。

先程のアカウントの追加の時に「Exchange」を選択します。

15-typeexchange

「名前」は何でも構いませんが、「メールアドレス」はWorkMailで作成したユーザのアドレスを指定します。「パスワード」もWorkMailで設定したものを入力します。

16-signin

最後に「完了」をクリックします。

17-complete

最後に

SESを明示的に別途用意することなく簡単にメール送信することができるようになりました。便利ですね。 是非ご活用下さい。

以上です。

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